『自分の人生に責任を持とう』*誰でもできる成功への提案10
『あなたの態度は、人生のすべての局面に影響を与えます。』
あなたは
自分の問題を何か外側の原因のせいにするような人だろうか?
ほとんどの時間を沈んだ気分で過ごしているような人だろうか?
私はそうは思いません。
ただ、たとえいつも前向きな気分で過ごしていても、
落ち込むときは必ずあります。
ネガティブな態度をそのままにしておくのはとても危険な事です。
ネガティブな態度は理想の人生を手に入れるために行動をおこす
気持ちをくじき、「だからどうした」「どうでもいい」という態度は
自主性や規律をなくし、私たちから可能性を永遠に奪ってしまいます。
かつて私はネガティブな態度を身につけ、どんなことをしても
この惨めな境遇から抜け出せないと思い込んでいました。
何か自分以外のものに責任があると考え、どうせどん底なのだから
これ以上悪くなりようがないと考えていました。
だが実際は、人の堕落には限界がなく、私はネガティブな態度で
責任転嫁を続けていき、どんどん落ちていきました。
私は苦痛と共にそれを学び取りました。
私は自分の人生に責任を持ち、人のせいにするのをやめ、
人生に残されたわずかな良い面を探そうとしました。
すると、私をとりまく環境が変化しはじめました。
状況を好転させるには自分に対する「規律」が必要ですが、
ネガティブな態度でいつづけるとこの規律が失われます。
「だからどうした」というような態度をとり続けると
状況はどんどん悪くなり、人生のどん底から抜け出せなくなります。
ネガティブな態度を前向きな態度に変えることが何よりも重要です。
そのためにはこの本に書かれているような原則やテクニック、
アイデアがあなたの助けになるでしょう。
外側の原因のせいにするのをやめ、自分の人生に責任を持ちましょう。
「だから、どうすればー?!」というツッコミを入れたくなる章では
ありますが(笑)、それはやはりこの本を最後までじっくりと、
そしてできれば何度でも読み返し実践すること、というオチになるでしょうか。
とはいえ、「人生どん底」という表現が当てはまるか否かはさておき、
人間誰しも一つや二つ「何かしらの違和感」や「不具合」「不満」といった
ものを感じているのではないかと思います。
その「不具合」なり何なりを「外側のせいにしない」と決意すること、
それ自体は今すぐ取り掛かれることの一つ、ということです。
また、ここで言う「規律」「自己責任」とは、例えば
『○○のせいでこうなった。だから自分にはどうしようもないのだ』
(=どうしようもないから『自分はこうしなくてもよい』)
という、自分がしないことに対する責任転嫁のことですね。
いかなる事情や制約があるにせよ、
「今、自分ができることを見つけ、実行すること」に
意識を集中させる、それがまずネガティブ脱却の第一歩…
というところでしょうか。
とは言え実際に「どうしようもない状況や環境」というのは存在します。
ただ、そのことについての対処はすでに先の5章でも触れられていますし、
今すぐやれること変えられることについても、すでに先のそれぞれの章で
述べられています。
この本ではこの後も様々な実践術が登場しますが、その中には
単純な同じ原理を多方向の切り口で説明しているような部分も
多々、存在しています。
これは、その人その人の状況や人生により読み解く尺度が
異なること、また、少しでも具体的な表現で伝えようとすると、
そういった文章表現になってくることと思います。
いずれにせよ、内容を広く見渡し深く落とし込むことで、
頭ではなく「感覚で」理解できることがあると思います。
その感覚的に理解できる部分こそが、実践していくには
大切になってくると思います。
この本のように章単位で簡潔に書かれているものは
読みやすいという反面、切り取りで完結してしまいやすくも
あります。
上手く実践していくためには内容を流動的に連動させる
「読み方の工夫」も必要ですね。
*参考書籍
「誰でもできるけれど、
ごくわずかな人しか実行していない成功の法則」
---ジム・ドノヴァンーーー