『泣く』*悲しみから抜け出す技術4

あなたが「思いっきり、心行くまで、涙が枯れて出なくなるまで」泣いたのは、いつのことでしょう?

私たちは社会に出て歳を重ねるごとに、泣いたり笑ったり怒ったりというありのままの感情を表に出せる機会が減り、ある種、無機質な感覚に身を置くことが増えてしまいます。

悲しみは不安や怒りに比べれば一見、やや静かに感じられる感情ですが、心そのものに与える悲しみの影響は軽視できません。

例えば、強い悲しみはトラウマとなり、それが怒りの感情に変換されていく場合も少なくありませんし、長い悲しみは漠然とした孤独やぬぐえない不安へと繋がっていたりもします。



本来、悲しみを軽減させる一番良い方法は「悲しみを感じきってとことん泣く」ということなのですが、泣かないことに慣れきってしまっている状態では、なかなか難しいトコロもあります。

また、悲しみはその性質上、客観的に向き合うこと、感じきることが難しい感情でもありますので、解消しないまま、ついつい心に蓋をしてしまいがちになります。

ただ、悲しみの根本的解決はさておき、生理学上の条件反射的な部分において、つまり「涙を流す」ということにより、悲しい気持ちを軽くすることはできます。

自らによって泣けない場合、映画やドラマ、漫画や小説など何でも良いのですが、外からの刺激を受けて涙腺を緩めてあげるのは非常に効果的です。

悲しみや感動を外から取り入れることで、心に揺さぶりをかけるのです。



悲しみの涙は、心を鎮める働きをする副交感神経が刺激されることで出てきます。

つまり、涙を流すことで副交感神経が活発になり、その分心が静まる効果も上がる、ということになります。

泣くだけ泣けば心は幾分スッキリして、たいていの悲しみは涙によって洗い流される…ということは、誰もが実体験として知っていることです。

理由が明確な悲しみであれ、漠然とした寂しさや孤独感であれ、涙によるデトックスは相応の効果があります。



人が人で在る限り、あらゆる感情を経験するのが人生ですので、心地よい感覚だけを選んで経験することは万人等しく不可能なのです。

人生をより幸せにより快適にしていくには、あらゆる感情と上手に付き合っていく必要があるのです。

そして、悲しみと上手く付き合っていくには、悲しむことや泣くことをためらわないことです。




*参考書籍
「感情の整理」が上手い人の70の技術
「感情の整理」が上手い人の70の技術

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