『太陽と風を取り込む』*悲しみから抜け出す技術1
心が悲しみに囚われやすい状態の時は、物事を前向きに捉えにくくなっおり、いわばプチ鬱とも呼べる状態です。
しかし、その状態自体はそれほど珍しいことではなく、どれほど元気な人であってもその日の体調や状況で何となく落ち込んだりすることはあります。
つまりプチ鬱は誰にでも普通にある状態と言えます。
ただ、こういった「落ち込む気分」を上手くリフレッシュできる人と、なかなか上手くできない人の差があります。
比較的内向的なタイプの人、あるいは自分の孤独に鈍感になってしまっている人は、悲しい気分に陥ってしまうとなかなか抜け出しにくくなる傾向があります。
また、そういったタイプの人が自分の殻に閉じこもった状態のまま、悲しい気分を自力で打開することはとても難しいと言えます。
そういった状況で悲しい気分を打開するには、周囲の環境や状況を利用していくことが必要となります。
最も簡単な方法としては「刺激を受け、感情を揺さぶる」というものです。
晴れた日に外に出かけて外の風に当たり思いっきり深呼吸をする、でも良いですし、出かけるのが億劫であれば、部屋のカーテンを開けて空気を入れ替えをするだけでも良いのです。
特に太陽光、明るさというのはとても重要です。
精神的な暗さは物理的な明るさの中で軽減されることは医学的にも実証されており、これはうつ病の治療にも摂り入れられている方法です。
晴れた日の外気の気持ちよさは誰もが経験したことがあるでしょう。
心に影響する光の持つ効果は思うよりはるかに大きなものです。
悲しみに囚われる習慣が身についてしまうと、徐々にその心地よい清々しい感覚すら忘れてしまいます。
晴れやかな清々しさや暖かさ。
その感覚を実感しておくことは、悲しい気分に囚われない人になるコツと言えます。
自然の太陽光が一番ですが、部屋の照明を明るくするだけでも効果があります。
*参考書籍
「感情の整理」が上手い人の70の技術