『ぶらり旅に出る』*悲しみから抜け出す技術3
悲しみに心が落ち込み動く気力が出ない時の打開策と言えば、行動に弾みをつける以外にはないと言えます。
「えいやっ!」という一瞬の気合しかありません。
とにかく、暗い気持には明るい光が有効ですので、天気の良い日に陽の光を浴びるつもりで外出しましょう。
日々、必要な行動だけをこなすルーチン化されたような行動パターンそのものを変えてみることで、心を揺さぶる刺激を自分に与えてみましょう。
出来かける場所は、どこでも良いのです。
乗り物に乗って知らない街に出かけるのもイイですし、昔住んでいた場所や思い出の場所に向かってもイイですね。
知らない街の新しい景色に触れて、行き交う見知らぬ人々を眺め、そこでしばらく過ごしてみると、新鮮な気分が「新しい自分」という感覚を呼び起こしてくれます。
あるいは思い出の懐かしい場所に向かえば、その過去の記憶が「未来は必ず拓ける」ということを思い起こさせてくれます。
また、当時とは様変わりしてしまった景色に、「時の流れが解決することもある」ということを実感させてくれるでしょう。
囚われている悲しみから抜け出すために、一歩踏み出す勇気を持ってほしいと思います。
悲しみからなかな抜け出せない人は、その重く苦しく辛い気分に慣れてしまっている自分がいることに気が付いてください。
ヒトの心理は安心を求める習性があります。
一見、矛盾して感じるかもしれませんが、辛く苦しいと感じることであっても、常にその状態であることで「慣れ」という安心感が生まれます。
その「慣れ」という安心感は「変化」という恐怖を拒むことがあります。
やる気が出ないという背景には変化を拒む気持ちが行動の邪魔をしているということも多々あるのです。
悲しみが深くとも、立ち上がることはできるはずです。
カーテンを開き、窓を開けることはできるはずです。
外に出て、歩くことはできるはずです。
気分や感情に惑わされず、より良く変わろうとする、現実的に行動しようとしている自分を受け入れてくださいネ。
*参考書籍
「感情の整理」が上手い人の70の技術