『イライラは受け流す』*対人トラブルをかわす技術3
こちらがいくら朗らかに感じよく接しようが、礼儀正しくしようが、気を使って話しかけようが、その一切が通じない人というのも存在します。
そういう人はあなたに対して「人の気も知らないで呑気なもんだ」という感じで、自分の気持ちを察してもらえないとか、自分が理解されないとか、とにかく他者に対する嫌悪感で一杯の状態、あるいは個人的な重大な悩みでいっぱいいっぱいで、他人に配慮できる状態でないということもあります。
いずれにせよ、そういう人に出会ってしまったら「とりあえず今はしょうがない」と諦めるしかありません。
誰にでも程度の差はあれ、そういった「自分本位の感情」があるので理解できると思いますが、そういう状態の時は、誰に会っても、何を見聞きしてもイライラするものです。
ですので「間が悪かった」「今はそっとしておこう」と考えて、出来るだけ簡潔に用件だけを済ませて、接触する時間や回数を減らすことを優先させることです。
そういった一種気まぐれに近い相手のネガティブな感情をいちいち正面から受け止めてストレスを感じたり、相手に対してネガティブな感情を持ってしまうと、結局、疲れてしまうのは自分自身なのです。
現に、翌日には当のご本人はケロッとした態度で接して来たりする…なんてことも、しばしばあることですよネ。
親しい友人や長年一緒にいる家族でさえ、こういうことは普通にありますので、私たちがさほど親しくもない他人の不機嫌な感情に貴重な時間を費やし、ストレスを抱える必要などないのです。
イライラいている人というのは、不機嫌になっている人、つまり「自らが勝手に不機嫌な感情に支配さえている人」と言えますので、そういう人が振り撒くネガティブな感情は「受け流す」のが得策なのです。
その人それぞれですが、相手も大人ですので社会のルールをまったく無視して生きている訳ではありません。
場合によっては「今日は虫の居所が悪そうだから出直そうか?」と柔らかく持ちかけてみれば、案外、相手も自分の状態に気が付いて素直に態度を改めることもあるでしょう。
とにかく相手の欠点を正面から見つめ過ぎないこと、その一つを取り上げて決めつけないことがイライラしている人から悪影響を受けないコツとも言えますネ。
*参考書籍
「感情の整理」が上手い人の70の技術