『挨拶は自分から』*対人トラブルをかわす技術7
相性が悪い…って人でもないけれど、何となく「挨拶しづらいなー」っていう場面はよくあることです。
そういう時、相手から気さくに声をかけられると何となくホッとするものですよね(笑)。
これは、相手が自分に向き合ってくれた、受け入れてくれているという安心感や信頼感によるものです。
誰しも、「自分を認めてくれる人」には好感を持つものです。
では、自分が挨拶をする側として考えてみましょう。
コチラから先に「おはよう」「こんにちは」と笑顔で相手に接することで、相手に対して自分から心を開き好感情を投げかけることになります。
そしてほとんどの場合、相手もまた笑顔で返事をしてくれるでしょう。
つまり「笑顔」という好感情のやり取りが行われることで、心理的に「分かり合えた」気持ちの交流と共有ができるのです。
一瞬でも良いので目を合わせ笑顔で挨拶することができれば、それだけでも十分に良い人間関係が築いていけることになるのです。
先に挨拶するということは、相手と分かり合うチャンスを自らが作るということなのです。
感情の整理が上手い人は、どんな相手に対しても先手を打って分かり合うチャンスを自ら作り、相手と分かり合う時間を大切にしているのです。
相手に笑顔を向けるためには、特に、嫌だと思う相手に対してはやはり相手の長所と向き合うことが大切になります。
相手の全てに対して悪感情をベースに捉えてしまうと、たとえそれが長所であっても
「積極的」→「強引」
「愛想がイイ」→「媚びる」
「論理的」→「理屈っぽい」
「度胸がある」→「思慮がない」
…と、このような感じになってしまい、全てが短所になってしまいますよネ(笑)。
このような解釈をし続けていては、いつまでたっても良い人間関係を築いていくことなどできません。
しかし、ほんの一瞬でも相手と分かり合える時間を持つようにすることで、意外にも頑なな思い込みや誤解は和らいでいくのです。
「案外、素直だな」「自分にも似たところがあるな」ということを思うだけでも、今まで短所としか映らなかった部分も長所と感じられたり、許せるようになってきます。
ヒトの感情は、しばしば他人の印象を大きく変えてしまうものなのです。
あなたを様々に悩ませ不快にする感情のほとんどは、人間関係によるものが大半だと言えるでしょう。
一見、相手から一歩的に受けているかのような不快感の大半は、実は、自分の感情をコントロールすることで回避できたり改善できるものなのです。
一瞬で良いのです。
自分の悪感情をコントロールし、不快な感情を減らしていくためにも、挨拶をためらわず相手と分かり合える時間、少しでも好感情を共有する時間を大切にしていくことを是非、実践してみてくださいネ。
*参考書籍
「感情の整理」が上手い人の70の技術