『怒りを笑いに変えて』*怒りをおさめる技術7
怒りは無い方が自分が楽です。
他者を悪く思わなくて済むのなら、その方が良いと思います。
けれど、心から納得せずに「善人であること」を自分に押しつけ続けると、心が余計に歪み傷つき、さらなる怒りを自らが生み出し引き寄せてしまうこともあります。
実際、自分の怒りが本当は何が原因なのか?ということに気が付き、心から納得できるようになるまでには、相当な時間がかかることがあります。
そこに至るまでに、怒りや憤りは悪口として吐き出してしまう事も大切です。
つまり、心のデトックスですネ。
悪口が心をスッキリさせることは、大なり小なり誰もが経験しているのではないでしょうか。
ただ、同様に悪口を聞かされて不快な経験をしたことも多いハズです。
あなたに心のデトックスが必要な場合は、悪口を笑いに変える技術を身につけておくと、とても快適になるでしょう。
一見、いつも朗らかで他人の悪口なんか言わないような人ほど、笑いに変えて上手く悪口を言ってデトックスしていたりします。
ケースバイケースですので「こうすればよい」ということは難しいのですが、ありのままを言ってはただの悪口になってしまうので、結論を笑える形で締めくくるのが話し方のコツと言えます。
「あの人の皮肉は相当キツイからなぁ」と言うのであれば、「ホント、図星だから?余計に効くよねーww」といった感じです。
関西風に表現するなら「ボケとツッコミ」みたいな感じのノリでしょうか。
一つ、注意するべき点は、悪口…つまりデトックスによるスッキリ感に陥ってしまい、悪口を言うこと自体が目的のようになってしまうことです。
共通する上司や同僚の悪口だと、仲間意識や連帯感が生まれてさらに盛り上がりますネ。
こういった「スッキリ感や共通意識」が楽しい、嬉しいという錯覚を引き起こし、結果、悪口を止められなかったり増長させてしまう一因ともなっています。
あなたが誰かの悪口をいう事で幸せになる人はいない、ということは忘れないでくださいネ。
笑いに変えれば悪口を言っても良い、ということでは決してありませんのでホドホドに(笑)。
*参考書籍
「感情の整理」が上手い人の70の技術